うきうき感想帳

友人に書くつもりで書くと書きやすいらしい。BLが多いかもしれないし、多くないかもしれない。

産形邸の六天狗ーーーーーー!!?!!!!!!!!!!!!!

こんにちは。

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「産形邸の六天狗」をやってください。

そして出来れば感想文を書いて私に送ってください。

強欲なアゲハ蝶か? 僕の肩で羽を休めておくれなのか?

そうかもしれません。

なぜならこの怪文書は私が私のために書いているからです。

産形邸の六天狗を完走し終えた直後に「産形邸の六天狗 感想」と検索してヒットしたURLを全てクリックしていくうちに次第に検索結果を占めていく、市町村が地域の天狗信仰についてまとめてくれてるPDF、PDF、地元のホームページ……日本のみなさん、民間伝承の保全及び電子化、本当にありがとうございます!!!!!

“あったること”の保全、サイコーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

それはそれとして私は産形邸の六天狗を完走した人間の悲鳴が読みたくてたまりません。どれだけ感想を読んでも読んでも読んでも読んでも、欲望というのは底がつきませんね。帷子百世、お前もそうだろ?

というわけでここからは、というかこのページは全て今の私(既プレイ)による未来の私(既プレイ)のための怪文書です。地産地消

未プレイの人間は読まないでください。

まだ見ぬ激オモロフィクションという最高の酒を、ネタバレという水で薄めるなんてことしないでください。ダメ押ししておくか。

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というわけでね。思ったけど既プレイの人にも支離滅裂な文章を読ませることが申し訳ないので、ここから下読まなくていいです。

 

序盤、同サークルさんの「糖衣」を思い出してニッコリしました。

開始した時、なぜか時空が歪んでおり友人と画面共有していたのですが、黒塚一動の言動に対し冬のいもうと初見の友人が「この人ヤバくない?」とコメントしており、そうだね。になりました。

なんだよ「せっちゃんのデカパイ禁止法で極刑にして」とか「せっちゃんのウェストバージニアに俺のエセックスを……」って。そりゃ青山せつな(既プレイ者に向けた感想文なので登場人物への説明を放棄しています)も「成人男性の『にゃおにゃおみー』は国と顔面偏差値によっては極刑だからな」と言いますね。言うか? 言ってたんだよな……。黒塚一動だって「みー」って言ってたし。

序盤とか言っておきながら全然序盤じゃなくないですか? でも産形邸の六天狗の『全て』を知った今、序盤の記憶が後半の記憶によって『答え合わせ』がなされており、冷静な目で見ることが出来なくて…………………………………………………

 

六天狗とはいったい何か。

デスゲームですね。興奮しました。

野辺万里の死によって判明するのもいいですね。

>「野辺万里様のご退場を確認いたしました。残り五名、引き続き六天狗を続行いたします。」

ここで身体中の血管がすごい勢いで稼働し始めた感覚がしましたね。

「始まったーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」ってなりました。

>女の産道を経た者がマクベスを倒せないように。

>天狗の惨道を経た者は、もはや人の理で裁けない──

>六天狗の幕は開いてしまった。

本当に綺麗で、涙ツゥ……になりました。こういう文章に出会うと、日本語が母語でよかったなあって心から思います。

 

というか産形邸、特殊設定ミステリじゃないですか?

・ここでの殺人は天狗の仕業として処理される

・屋敷の使用人たちは六天狗参加者を害さない

・六天狗の参加者内で行われる殺人は黙認される

その中で唯一「まとも」な「常識」を持ち合わせてしまった青山・ホームズ・せつなと、得体のしれないにゃんこ系イケメンこと黒塚・ワトソン・一動の明日は……どっちだ!!!!!!

どっちでもないですよ。

え?

だっていちせつって永遠であって欲しくて……………………

いくら永遠を願っても終わりというものは来てしまうのでは?

黒塚一動って大場ななさんらしいんですよね(大嫌いよ……天狗の呪いなんてぇええ!!!!)。

? 

六天狗に参加した動機が「好きな人と永遠に一緒にいたい」な時点で、何か“存在”ると思っていましたがここまで切実な感情をかっ飛ばしてくれるとは思わなくて、なんかずっと叫んでいました。隣の部屋に住んでいる人に本当に申し訳なくなりました。

初見の時は「待って!!!!! あなたは青山せつなを抱くんですよね!?!?! 好きな人って……青山せつなのことですよね!?!?」と懐疑オタクになってしまいましたが、全てを知った今ならどっかりと後方腕組みオタクになれます。

「世界が悪い」と言い切るあの強さ、いい意味で見習いたいですね。イチドー、頭と舌の回転が早い美しい男という時点でもう役満で命助かりました。ラストの弁舌、すごくなかったですか? 泣いちゃった。ああいうふうに読み手の読むスピードを強制的にコントロールさせる手腕って、小説じゃできなくて……ノベルゲームでしかできなくて……

最高の物語と言葉を浴び続けてちょっと今、おかしくなってるんですが、以前友人に「お前の正気は正気に見えないよ」と言われたのでこのままいきます。

のラスト、怖くて怖くて震えていたし青山せつな視点で見ていたのもあって苦しかったんですが、が来てからずっと脳が揺さぶられ続けててあんまり記憶がないです。

のラスト、すごくないですか?

私は「くそッ!! また語り手を信用しちまった!!!!!!!!!!」と叫びました。作者の掌の上でコロコロしてますね。そしてなぜ青山せつなが凶行に走れるのかの理由も後から聞いてくるのが本当に綺麗で興奮しました。

というか「黒塚一動と青山せつなは常に一緒に行動している。青山せつなは黒塚一動を監視し、殺人や自殺をしないよう見張ってた。故に黒塚一動は、一連の事件の犯人たりえない」ことは事実なんですけど、その逆が成り立つだなんていつ実証された? になった瞬間、すごい勢いで汗が噴き出してきてやばかったです。

>「俺の優先順位は法律でもモラルでもない、いつだって青山せつななんだよ? 俺は愛するホームズの犯罪を咎めない、最低最悪のワトソン」

(中略)

>「だって──あんた以外、どうでもいいんだもーん」

絶叫マシーンでもあんな声出ませんでしたね。

でもその後にアホみたいにか細い声が出ました。

私は近親相姦の化け物なんですが、その中でも特に兄弟BLが好きで……

つまりは兄弟があって……最高に燃え上がるバトルシーンがあって……

あそこ舞台化した時に火柱上がるシーンですか? それともオレンジの照明が舞台を照らすんですか?

マジでずっと面白かった記憶しかないですね。こんな呪いと祈りのがんじがらめ、ほどけるのか? 呪いって「まじない」とも読めるらしくって…………………

でもほどけててすごいびっくりしました。人間の可能性って無限なのか?

そうらしい。

なんかこんな「生きよう。それも、良く生きよう」と思える心地なかなか無いですね。

青山せつなのおかげです。

だって百円玉のところ……

どうなるんだ? どうすれば……どうすれば……だって詰みじゃん。とか思ってたのに、すごいところついてきてて……糖衣の時も思ったのですが、冬のいもうとさんのゲームは解決方法が美しく、そして思いもよらないところから最適解を引き摺り出してくれている感じがしてマジで読んでてすごい興奮しますね。

ラストのラストも興奮しました。ずっと一緒だ、の後に出てきて文字列を見て「あーー!!!!!!!!!!!!!!!!」みたいな……こう……これって既プレイの人はわかりますよね? わかる……(地産地消

海と自カプ概念、一生好きな概念なので最高でした。いちせつ一生一緒に居てくれ屋でも開業しようかな。

 

六天狗参加者の話をしましょうか。まずは…………渡千尋こと、わっち!!!!!!

いやわっちこと渡千尋なのか? わかんないな。

だってこの順番って多分誰にも、それこそ渡千尋≒≠わっちにもわからないじゃないですか。今数学科の人に殴られそうな文字列が出てきませんでしたか?

それはそれとして彼のことは好きですね。帷子さんあたりの諸々で「怖すぎるー!!!!」と叫んでいましたが、めちゃくちゃ怖いということはつまりめちゃくちゃ面白いということです(めちゃくちゃ面白いホラーはつまりめちゃくちゃ怖いということですよね? それと同じです)。あと煽りの語彙がいい感じで好き。yourtube、文字列があまりにも自然で一瞬わかりませんでしたがこの世界ではゆあつべなんですね。しかしところどころで描写される彼の「ユアチューバー」としてのペルソナに恐れ入ってましたね。だからってベッドは選んだほうがいいと思うが……。

 

帷子百世さんの話でもしましょうかね。

底が無いものってありますよね。幽霊船を追い払う時に使う柄杓とか……物欲とか……睡眠欲とか……産形邸の六天狗の初見感想文をとにかくたくさん読みたいという欲求とか……。

言うなればずっと穴に落ち続けるということですからね。怖いですね。

でも落下の瞬間っていつかは来るらしくって………………

その時に蜘蛛の糸を垂らされたら誰だって飛びついちゃいませんか? それこそ“普通”の人間なら────

でも糸の先に居る奴が釈迦じゃなくて人非人って知った時点で引き返すと思うんですけど。それはそれとして家庭環境でとんでもないことになってしまった気弱な銀行員という肩書きだけでなんか諸々をペイできる強みがあるんですよね彼には。

おい! そこは無様でいろよ! と思うであろうところ、全部無様を貫き通してくれたので超よかったです。でも君のことを記号とか道具とかじゃなくて、ちゃんと一人の人間として尊重して心から求めてくれる人がいたら、もっと超よかった人生なんじゃないかな……でもごめん! こういうフィクションの男が好きなので、ラストの諸々は反芻し続けます。

 

乙骨十全……もといマウントおじさん!!!!

好きですね。現実にいたら絶対に無理だが……。

十全という名が体を表しつつも、それでも隙が絶対に生まれてしまい、ことごとくそこを突かれている印象があります。でも満ちた月ってあとは欠けるだけらしくって…………

さりげなく奢ってるシーン好きです。六天狗であんなに人でなしな一面を見たはずなのに、嫌いになれないのはやっぱり彼のいろんな一面を独白や現実でも見ることができたからでしょうか。それとも単に頭の回る男が好きすぎるだけなのか?

彼も家庭環境でめちゃくちゃになってますね。というか産形家に関係がある時点でもうめちゃくちゃなのでは? 産形兆は人災だからな。

 

名前を出したし、産形兆、もとい産形億人の話をしますね。

最期で興奮しちゃった。近親相姦の化け物なので。

一方的な献身って、受け入れるにしても「好意的/利用目的」と意図が変わってくるかと思うんですけど、前者がいちせつで、後者がこの父子だったような気がします。

神殺しなのか? と思いましたが、産形兆の自認は最後まで人間っぽかったので人殺しなんですかね。でもその理屈がまかり通っちゃう世界線なら多分ゲゲゲの鬼太郎がきららアニメとして扱われてると思う。

 

なんかもっといろいろ話したいはずなのに、興奮の反動と眠気で意識が朦朧としてきたのでここで終わろうと思います。話したりねぇ〜!!!になったら追記しに来ます。

ありがとうございました。